支援の輪 輪島災害復旧支援活動

指定の会場駐車場到着は、集合時刻の4時間前

交代とは云いながらも揺られながらの車の中では中々眠りにくい、停車した車で少し仮眠をと思ったものの、かつて輪島の朝市として全国に知られ、昨年の元日「テレビは見なくていいです、早く逃げて下さい」と、衝撃的な生放送から、時折未だに復旧半ばと報道される輪島港は目と鼻の先、仮眠は後にと先ずは視察へと向かう。

歩道は歪み、割れ、海面であったと思われるところには大量の岩塊、土砂が山のよう

立ち入り禁止と書かれた港の歩道は様々な形にひびが入り、陥没変形、隆起したと思われる大きな塊となった岩や土を片付ける作業が今日も始まるのであろう、沢山の重機や土砂運搬用のトラックが駐車されていた

朝市方面に歩いてみる、この建物の先は焦げた道路や焼け残った電柱がたっていた

想像がつかない程の揺れ、倒壊と火災 どんなに恐ろしかったことか。そして中々進まない復興作業

この写真に、又、悪夢を思い出させるのかとお叱りを受けるかもと思いながらも、もしこれがお手伝いお申し出のきっかけになって頂ければとの思いをもって投稿します

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人が映っている先の方は立ち入り禁止とされ、かつてお母さん方が並んで店を広げていたところは石畳風の路面だけが続き、その周りは傾いた家屋、焦げた跡が残る電柱、撤去された建物跡が更地として広がっている

再び集合会場

挙手による、活動作業チーム分けの後、大まかな作業内容説明。

無駄のない、シンプルで効率の良いオリエンテーションは、阪神淡路大地震以来、特に片付け作業に欠かせないマンパワーの集約、全国的に活動を展開成長させてきた結果なのだろう。

活動先への移動(車)はセンター準備の車貸与、確認は免許証の提示、コピーとアルコールチェックだけで、ボランティア自身が車番が書かれたキーを受け取り、広い駐車場の中からその車を自分で探し、現場に向かうという全幅信頼型のなんとシンプルで効率的な事か、(山の会活動の運営もそれを見習え、との声が聞こえそうだが)。

依頼者の個人情報とプライバシーの保護と依頼者の尊厳を尊重する。

同時に共同で活動するボランティアメンバーの名簿扱いについての注意喚起。

作業場する上で判断に迷うことは、依頼者ではなくボランティアセンターに判断を求める、良かれとばかりについ独走、暴走の歯止め。

オリエンテーション後、それぞれに分散して依頼地へ

私達は、軽トラ2台と軽バン1台の都合3台に分乗、少し遠い門前町へ

任務は、傾いてしまった離れを解体するという、解体前に中の荷物を母屋と倉庫に移動させるという任務。

最大の大物は、1m×1.5m×1.6mという保冷庫、本来業務用に使われるようなそれは、家庭用冷蔵庫の2倍以上もあろうとい大物、さすがにこれには悩んでしまうが、リーダーはじめメンバーが、文殊の・・、毛布とテコとコロを使いながら大型コンパネ等々使えるものを利用、搬出技術を駆使するかのように見事に移動。

次いで離れ2階からの階段が通過できない机を毛布とロープでビレーしながら、窓からロアーダウンとこちらも搬出技術を見事に駆使して移動、後は手渡しリレーしたり行ったり来たり往復を重ねる人海戦術で何とか格好がついた感じに。

依頼者さんが無用という家具、道具類は往復を含め計3台分を分別廃棄所へ移動、「おおさかさん・ろ・う・や・ま」と、呼ばれたチーム7名、約6時間でミッション完了

お別れの際、依頼者女性さんと女性ボランティアメンバーがハグ、「ありがとうまた遊びに来てね」と涙目の笑顔で別れを惜しんでくれた依頼者(女性)さん 

「応募の際、私に何が出来るんだろうと少し悩んだりしたのだが、やっぱり来てよかった」とは、女性ボランティアさん

軽トラで運び出した物品は、家具、電気製品、プラスチック、ガラス瓶、段ボール、燃えるもの等分別して置く

終了のオリエンテーションはこれほどの人(ボランティア)がいたのかと思うほど、私たちのように仲間で来た者、それぞれ個人で参加した人達が俄かグループで力を併せ、老いも若きも、知らぬ者同士が力を合わせるとは、目的を同じくした者たちがお互いの信頼とそれに応えようとする心意気こそが今日の成果だったのだろうな~と、しみじみ。